18.4.11 113日目 ベトナム ハノイ→中国 桂林
ついに中国への移動日。
4か月近くかかった東南アジアも今日でひとまず終了。
ここまでは変な言い方やっぱり入門編だし初級編。
英単語も通じるし、交通、宿、食事も外国人対応していたことが多い。安いし。
ネット環境や衛生面も問題無いことの方が多かった。
なにより各国に何があるのか、何が有名なのか、どう進めばいいか、なんとなく想像が出来た。
ただここから先がきっと難易度が上がる。
英語がまったく通じない、ネットも使えるのかよくわからない。
そしてとにかく広い中国をどうやって回り、そしてその先どこに進むのか。想像が出来ない事が多いし、少し調べてみても全然情報が出てこないことが多い。
行ってみるしかなかった。
朝食にまたカップラーメンを食べて、出発は夜なので宿の共有スペースにいさせてもらう。
中国の到着地の桂林のことを調べたり、日記を書いたりして過ごす。
共有スペースにいると、この日本人宿のベトナム人のスタッフさんがみんなで昼食を食べるから一緒に食べないかと誘ってくれた。
肉の炒め物とかぼちゃの煮物。とても美味しかった。
ここで日本語を学んで来月から名古屋の工場で5年間働くらしい。
午後も作業をしつつ、昨夜来た人で1歳年上の同じようにこの先世界を回る予定の方がいて色々と話し込む。ロシアの知っていること教えてもらった。
18時にベトナム最後の夕食。駅の近くで食べられるか分からないし、列車の中で食べられる気はしないので、近くのお店で買って宿で食べた。
もっとも名残惜しいバインミー。2つで55000ドン275円。
中国で美味しいパンが食べられる気がしないし。美味しかった。
3泊した日本人宿。
やっぱり日本人宿は気が楽だ。この先日本人宿も少なくなるのかな。
列車は21時20分発なので19時過ぎに宿を出て駅に向かう。
また22番の路線バスに乗りギアラム駅へ。
テンション上がる…。
バンコク~チェンマイ以来の夜行列車。しかも今回は国境越え。
お客さんの多くは中国人。
早く着きすぎたので30分ほど待ち、9時過ぎに列車に乗車。
テンション上がる…。
パスポートチェックがあって、切符を車掌に渡すとベットの番号が書かれたカードをくれる。
4人部屋。下のベットだったが、カップルが上下になっていて変わって欲しいと言われたので上のベッドに代わってあげた。
列車は21時20分の定刻に発車。
発車してしばらくするとカップルが話しかけてきた。
二人はベトナムを旅行して中国に戻るところらしい。
二人とも英語ペラペラ。色々質問された。
この先の中国のルートを聞かれたので説明した。
日本人の中国観光ビザは2週間しかないので、ルート作りが難しいこと。
名所が多すぎて回り切れないこと。とにかく国土が広いこと。
ひとまず中国西部を2週間かけて回り、一度香港に出てビザをリセットして、もう一度入国して東部を回ろうと思っていること。
まず西部はこのまま桂林に向かい、その後は張家界、武陵源を回った後に成都に向かい、麗江に行くか西安に行くか迷っているという話をした。
出来ればなるべく飛行機を使わずに列車かバスで移動したいとも話した。
そしたら二人は、2週間でその行程は無理だよと笑いながらも、寝台列車や新幹線が走っている区間を教えてくれたり、この区間の陸路は厳しいから飛行機を使うべきなど、効率のいい回り方を教えてくれた。途中何度もスマホで調べてくれながら。
ただ麗江だけはとても遠いから外した方がいいよと笑っていた。
その後は、この街に行くなら近郊にこういう場所もあるよと色々教えてくれた。成都に行くなら近くに楽山があるよとか、上海から北京に向かうなら黄山に寄るといいよとか。
画像を見せてくれながらたくさん教えてくれた。
そして、中国の都市名は日本読みと中国読みが全然違うので、俺が行く予定の街の発音を全て教えてくれた。
桂林はクゥイリン、成都はチャントゥなど全部。
あとは数字の読み方。お金の単位の読み方、書き方。
とてもとてもありがたかった。
中国人との寝台列車に緊張していたが、ずっと色々話してくれた。
少しだけみんな寝て、深夜1時過ぎ、国境のベトナムサイドに到着。
駅というか、ホームがあって出入国管理の建物がある。
全ての荷物を持って建物へ。
ベトナムのビザは2週間。ただ入国日から数えると4月11日が期限だった。ただ入国スタンプには4月12日までと書かれていた。
出国の時点で日付は4月12日。もし俺の勘違いでスタンプに書かれた日付が違かったり、何か問題が起きて出国拒否されてハノイに戻らなければならないような事があれば、けっこうマズかった。もう残日数も無かった。
入国スタンプに書いてあるし大丈夫だろとか思いながらドキドキしながら審査官のところへ行ったが、あっけなく出国できた。何も無かった。荷物もX線検査すら無かった。
前に少し聞いた、入国日はビザ日数にカウントされないってやつなのだろうか…。ギリギリに出国するのも危ないけど…。
あっけなく出国が終わり再び列車に戻る。
列車はここで1時間半程停車する。
車内に戻ると、隣の部屋にいた日本人の女性が通路にいたので立ち話をする。
この女性は旦那さんがカナダ人で子供と3人、休暇でタイから中国に向けて陸路で所々寄りながら向かっている途中らしい。旦那さんがやっている会社の工場が中国にあるらしくその町までの移動の途中らしい。凄い。
ハノイで列車に乗るときに旦那さんに日本語で私の妻は日本人ですと話しかけられたので、このご家族が乗っていたことは最初から知っていた。
この家族も中国への陸路入国は初めてらしい。こんなマイナーな列車で日本人が乗っていることがたまたま。
話していると、家族は終点の南寧からの乗り継ぎに不安があるらしい。
調べた情報と、中国人の友人が言うこと、駅員が言うことがみんなバラバラらしい。
また子供も小さいのでこの先の中国サイドの国境も早朝の到着で不安らしい。
よければ俺の部屋のカップルが英語を話せることを伝え、カップルにお願いしたら車掌さんとの通訳をしてくれた。そしてまたスマホで色々調べてくれた。
どうも次の中国サイドで切符さえ買えば南寧ですぐに乗り換えが出来るらしい。
深夜の俺からの一方的なお願いも優しくしてくれた。
ラオスでもそうだったけど、今まで接する機会のあった中国人はとことん優しい。
こちらが申し訳なくなるほど優しい。おもてなしが凄い。
列車はしばらくして発車して1時間ほど寝ていたら、早朝4時過ぎに中国サイドの国境に到着。
ここも駅ではなく出入国管理のための停車場っぽい。
再び荷物を全て持って出入国管理の建物へ。
入国カードを書いて列に並んでいると、俺のパスポートと先ほどの家族全員のパスポート、その他何人かのパスポートだけ列から回収して、別の部屋のパソコンで何かをしている。
たぶん外国人だけ別に何かの照合…。こんなこと今まで無かったのに。
しばらくしたらパスポートを返しに来たが、俺は呼び出されて、顔とパスポートの写真を何度も確認された…。
髪も短くなっていたし、眼鏡もかけていたし、髭も伸びていたので…。
そのことを必死に説明したらパスポート返してくれた…。
髪を切ってからもここまでは無かったのに。さすが中国。
荷物検査も全てしっかりX線検査された。
ここまでしっかりした陸路入国は初めてだった。
ただ特に問題も無く入国。
8ヵ国目、中国。
ここで時差が1時間。いきなり1時間進む。久しぶりの時差。
中国はこれだけ広いのに全土同じ時間。
列車はここでも2時間ほど停車して出発する。
ここで家族は乗り継ぎの切符を買わなければならないらしい。
切符売り場が開くのは6時。列車の発車は6時15分。
カップルの彼氏が心配そうに付き添っていた。
無事に乗り換えの切符も買えたみたいで発車。
出発してすぐに就寝。
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