18.5.2 134日目 東チベット アチュンガルゴンパ→ガンゼ

昨夜、街を一望出来る丘が東向きなので朝日を見に行ったら綺麗そうだという話しになり、朝5時に起きる。
しかし外に出てみるとまだ雪が降っていた。
これは今日もダメかもしれないと思い、再び寝る。

7時半ぐらいに再び起きる。
外に出てみると晴れてはいないが雪はやんでいた。
曇りだけど雲は薄く、もしかしたらこのまま晴れるかもしれないような天気だった。


泊っている宿には水道も無い。
大きなバケツがあって、水を使うときはそこから桶でくむ。
水自体はとても綺麗な水。

どうしようかみんなで一瞬色々考えた。
正直、トイレが終わってみんなが手を洗うのも、この水。

部屋にはケトルがあったので、最終的に沸かしたら問題無いという結論行き着いた。
水をくみ、沸かして、桶に移して顔を洗い、歯を磨く。さすがに人生初体験。



顔を洗ったら、再び水を湧かしてカップラーメンを食べた。
肉は売っていないが、カップラーメンは売っている。
ただ中国でどこにでも売っている牛肉面と書かれたカップラーメンが売っているのは、何とも言えなかった。


支度してみんなで外へ。
宿の目の前から牛がいる。
昨夜一人で道を歩いているときに、目の前に大きな黒い何かがいて、暗くてよく見えなくて、よく見たら牛だった時は怖かった。


川を渡って住居が建ち並ぶエリアへ。



街を囲むように外周の道があって、その道は問題無いが、そこから内側の細い道は全て男子禁制。
もしかしたら丘から見えるこのエリアは女性の居住区で、逆サイドにあるエリアが男性の居住区なのかもしれない。


全ての道の入り口にはチェックする係の人がいて、男性の通行を監視していた。
仕方なく彼氏さんと外周で牛を眺めながら待ち、女性だけ中へ。

牛がとても立派だし、横に立ってもまったく動かない。


住居はみんな同じ形の大きさ。2階部分の小さな小部屋はお祈りをするための部屋らしい。


外周から中は見れるが中には男性は入れない。



橋の柵の間に、仏法が書かれた石がたくさん置いてあった。


昨日登った丘。
丘の斜面には小さな小屋がたくさんある。
大きさも作りも住居の二階にあるやつと似ているから、これもお祈り用の小屋なのかな。


住居があるエリアには人がいなかったので亜青寺でお祈りの時間かもしれないと思い行ってみる。


大勢の僧侶の方が祈りを捧げてた。
お寺の中にもたぶん大勢いる。お寺だけでは入りきらないので前の広場にも大勢いる。


たぶんお寺の中で一人の偉い僧侶の方が仏法を読み、それがスピーカーでお寺中に流れる。
その声に合わせて全員が揃って唱える。
全員の声がお寺中に響き渡る。
中に入れる雰囲気では決してないので一番後ろから離れて見ていた。







裏手から外を回って正面の門へ。
中に入りきれない人が道まで溢れている。
門など遠くで参加する方は、ラジオを持っていて、ラジオからも中継で仏法が流れるみたいだった。



僧侶の方以外も参加していた。
普段着のタクシーのドライバーや子連れのお母さん。普通に商売をやってそうなおじさんも。
街中の人が参加しているみたいだった。


その後は、再び丘の上へ。
昨日は雪が舞っていたので再び。
少し晴れてきて、昨日よりはずっと暖かかった。



亜青寺も上から見える。本当に大勢。



雪は10cm近く積もっている。白すぎて眩しくて目がくらむ。


遠くにも小さな街がある。




丘から降りてアチュンガルゴンパ入り口にあるご飯屋さんへ向かう。
途中、白タク乗り場があって客引きがたくさんいる。
ひとまずご飯へ。


豆腐とネギの麺。14元、230円ぐらい。
美味しかった。


ご飯を食べていると、さっきの白タクの客引きがお店の中まで入ってきて、しつこい。
全員で夕方にはガンゼに帰るつもりだったので、その客引きに宿まで迎えに来てくれるようお願いし、帰りを頼んだ。
値段は行きと変わらず。


ご飯を食べて再び街の方へ。
みんなお祈りの時間も終わったみたいで住居エリアに帰っていく時間だった。

川で洗濯する人。


丘から川を渡るように多くのタルチョ。





街のあちこちにマニ車がある。


中心を貫く通り。


商店はたくさんある。店員さんも僧侶。


服や祈祷用の物も売っている。


写真を撮っていると、店員さんも自分のスマホで私を撮ってと言ってくる。
撮ると見て凄い笑う。撮って見せても凄い笑う。珍しいのかなんなのか。


昨日の雪で屋根が傷んでいるのか、屋根を修理している人が多かった。
屋根は薄い板に土がかけてある家が多かった。




商店を何店舗か見て回っている時に、一緒にいる人が手で回すマニ車が売っているのを見て、試しに値段を聞いたら、なんと貰っていた。
俺も持たせてもらう。
案外重いし、回すのが凄い難しい。僧侶の方達みたいにあんなにクルクル回せない...。
時計回りに回すらしい。


昨夜の仏法の本もだし、このマニ車もだし、それ以外にも飴やガムや果物など、色々な物を歩いているだけでくれる。
チベット語で挨拶すれば、笑顔で挨拶してくれるし、話しかけてくる人も凄い多い。
とにかく全員が凄い優しかった。


別の寺院へ。


ここも中が飾り付けが華やか。




ここでも音読会をやっていた。


街の一番奥は新しいタイプの住居が建ち並んでいた。


街から一歩外に出ると大草原。
草原でも、一人でや複数で仏法の本を僧侶の方が読んだりしている。
この場所は本当に綺麗だった。



15時過ぎに宿に戻る。
16時、約束の時間通り運転手が迎えに来てくれた。
帰りは大きなバン。



しかし宿から出ると白タク乗り場まで向かい、他の客を拾おうとする。
たしかにあと二人は乗れるので満席にして向かいたい気持ちは分かる。

30分ぐらい運転手は他のホテルに行ったり、通行人に声をかけたりして客を増やそうとする。
その間みんなでただただ待つ。

だが増える気配は無い。
こんな夕方につかまるはずも無い。
俺らも片道3時間はかかるので、このままだと到着が夜遅くなっても困る。
だいたいこいつ昼過ぎに見かけた時、ジュース飲みながら仲間と遊んでいた。

このまま待ってても困るので、彼氏さんと二人で運転手の所に行って、お前が16時に出るって言ったんじゃん!!絶対お客増えないって!!もう行こう、早く行こう!!と説得する。


なんとか運転手が折れて、もう一周だけ街を回って探していなかったら出発って話しになって出発。運転手チベット語で俺らも日本語だったけど。
結局客は増えず、なぜか運転手の仲間らしき人が乗って17時頃出発。


行きの道では雪で見えなかった湖に寄ってもらう。
標高が高く、雲が近い。



その後も山が綺麗な所で止まってもらう。
凄く遠くに来たと改めて思う。



俺らが写真撮ったりしてたら、運転手が車からタルチョを出して、道端で結んでいた。
電柱と電柱に括り付けていた。



俺らがどうこうとか関係なく、途中の場所で止まったから、持っていたタルチョを結んだ、みたいな感じだった。
こうやってチベットのあちこちにタルチョが増えていくんだと思う。


ガンゼには20時頃到着。
前回も泊った宿に再び泊る。カップルの二人は別の宿へ。

荷物を置いて一緒にいる方と二人で夕食。
前回も食べたご飯屋さんで。


空心菜と水餃子を分けて食べた。一人300円ぐらい。
とても美味しかった。白菜が凄い美味しかった。


成都からずっと一緒に回ってきた方とも今夜が最後。
俺はガンゼにもう一泊し、その方は明日の早朝タンゴという街に向かう。

2日ぶりにビール飲んで就寝。
東チベットは、ガンゼも康定も商店には冷蔵庫が無い。
常温で置いておいても冷えているからという理由らしい。
ビールもジュースも常温。ぬるくはないけど。



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